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風呼吸法定歩功は、呼吸導引の功法で、大量の酸素を吸い、体内の各臓器に提供し、臓腑の機能を高め、免疫を高めます。「吸う」、「吐く」の長さは短く、四肢の動きと協調して連続的に短く2回吸ってから1回吐くのが特徴です。この功法は風邪の予防、治療に効果があり、炎症を抑え、熱を下げるのに適しています。朝、空気がよい場所で練功するのが最適です。ただし、高血圧と心臓病患者はこの功法をやってはいけませんので注意してください。
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風呼吸法定歩功の予備功は、中度風呼吸法自然行功の予備功と同様のメニューを行います。 詳細については中度風呼吸法自然行功の予備功をご覧下さい。
■松静站立
中度風呼吸法自然行功の松静站立と同様の手順を行います。
松静站立(正面)
身体全体をリラックスして立ちます 松静站立(側面)
高い椅子にちょこんと腰掛けたような感じです
■中丹田三個気呼吸
中度風呼吸法自然行功の中丹田三個気呼吸と同様の手順を行います。 男性は右手を上に、女性は左手を上に置きますが、癌患者の病気の場所により、手の置く場所も同じように異なります。
中丹田三個気呼吸
男性は右手が上になります 中丹田三個気呼吸
女性は左手が上になります
中丹田三個気呼吸
両手を腎兪穴に置いた例です 中丹田三個気呼吸
両手を帯脈に置いた例です
■中丹田三開合
中度風呼吸法自然行功の中丹田三開合と同様の手順を行います。
中丹田三開合(1)
両手を中丹田前の水平線上に持ってきます 中丹田三開合(2)
指を揃えて両側へゆっくりと分け開きます
中丹田三開合
開ききったら手を翻して掌心を向き合わせます 中丹田三開合
両手をゆっくりと中丹田前に揃えます
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定歩法とは風呼吸法を利用して目を閉じ、その場で移動せずに運動する功法で、「慢式定歩法」、「腎兪式定歩法」、「快式定歩法」の3つの功法に別れています。雨や雪など外に出られない時など、お家の中ででもできる、うってつけの功法です。
慢式定歩法
慢式定歩法は、「腰を緩め、腰と頭を回して呼吸を協調し、つま先を少し挙げる」功法です。「風に軽く舞い、ゆらゆらと流れ、流れにしたがってゆったりと落ち着き、まるで雲の中に歩くように、雨の中に歩くように、水の上に浮かぶように」イメージして練功してください。
まず、前足のつま先を上げ、腰を緩めて鼻で「吸う吸う」の動作を行います。次に重心を前に移動して後ろの足の踵を挙げます(一拍子)。そして首と腰を回します。その回転角度は120度より多くします。この首と腰の回転と同時に鼻で「吐く(二拍子)」の動作を行います。両手は自然に中丹田と環跳穴まで振ります。 次に重心を後ろに移動しながら上半身を正面に戻します。両手も元の位置に戻し、それと同時に1つの自然呼吸を行います。
9つの「吸う吸う吐く」を行い、足を交替して再び9つの「吸う吸う吐く」を行います。 これを1セットとして合計3セット行います。 各セット毎に「松静站立」に戻って、「中丹田三開合」を行います。
癌患者がこの慢式定歩法練功する時は、速度を早くした方が効果的です。高血圧、心臓病がある患者は速度を遅くした方が良く、呼吸も軽くした方が良いでしょう。
慢式定歩法(1)
左足のつま先を右足の傍一拳の所に置きます
これを点脚起歩といいます 慢式定歩法(2)
平常の半歩ぐらい前に出します
つま先を立て、踵からの着地に注意しましょう
慢式定歩法(3)
頭と腰を回転させ重心を後ろに移動します 慢式定歩法(4)
重心を前に移動して正面に戻ります
腎兪式定歩法
腎兪式定歩法は、両手の「外労宮(手の甲の側にある労宮穴)」を腎兪穴に当てて行います。 この部分を除いて、他の功法などは、全て慢式定歩法と同じです。
9つの「吸う吸う吐く」を行い、「松静站立」に戻って、「中丹田三開合」を行い、足を交替して再び9つの「吸う吸う吐く」を行います。
この功法は「婦人病、エリテマトーデス、糖尿病、白血病と心臓病」の方に適していますが、これらの患者さんは練功速度を遅くします。
注意事項
両手の「外労宮」を腎兪穴に当てますので、腎癌の方は、この功法を避けてください!
腎兪式定歩法
両手の「外労宮」を腎盂穴に置いて、慢式定歩法と同様の功法を行います。
快式定歩法
快式定歩法は、「自然呼吸」を行いません。 この部分を除いて、他の功法などは、全て慢式定歩法と同じです。 ようするに「静」の部分がないので、動作を連続して速く行うことになります。
9つの「吸う吸う吐く」を行い、足を交替して再び9つの「吸う吸う吐く」を行います。 これを1セットとして合計3セット行います。 各セット毎に「松静站立」に戻って、「中丹田三開合」を行います。
快式定歩法
頭と腰を捻った後、静止せずに早めの速度で続けて正面に戻ります。
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風呼吸法定歩功の収功は、中度風呼吸法自然行功の収功と同じですので、詳細については、中度風呼吸法自然行功の収功をご覧下さい。
■中丹田三開合中度風呼吸法自然行功の中丹田三開合と同様の手順を行います。
中丹田三開合(1)
両手を中丹田前の水平線上に持ってきます 中丹田三開合(2)
指を揃えて両側へゆっくりと分け開きます
中丹田三開合(3)
開ききったら手を翻して掌心を向き合わせます 中丹田三開合(4)
両手をゆっくりと中丹田前に揃えます
■中丹田三個気呼吸中度風呼吸法自然行功の中丹田三個気呼吸と同様の手順を行います。
中丹田三個気呼吸
男性は右手が上になります 中丹田三個気呼吸
女性は左手が上になります
■松静站立中度風呼吸法自然行功の松静站立と同様の手順を行います。
両手を自然に身体の両側に垂らし、予備功の松静站立の状態に戻ります。 次に口の中に溜まった唾液を3回に分けて飲み込み、中丹田へ流し込みます。この中丹田へ流れ落ちる感覚をじっくりと味わってください。この唾液を飲み込む咽津三口功は意念を中丹田に集中させるための極めて重要な功法となり、また、練功中に溜まったこの唾液は免疫力を上げる大変貴重な薬だともいわれています。 この咽津三口功を終え、2〜3分経過後、ゆっくりと舌先を下げて眼を開け、自然状態に戻ります。
松静站立(正面)
身体全体をリラックスして立ちます 松静站立(側面)
高い椅子にちょこんと腰掛けたような感じです
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