成田を出発してから3時間、飛行機の窓から
山東省青島の街が見えてきました。
まだまだ暑い
青島空港に到着です!
空港バスで
青島市内へ向かいます!
空港から約1時間、まもなく
青島市内に到着です!
宿泊は病友さん達と交流を図るため、みんなと同じ
軍関係の宿泊所を利用しました!
一泊
100元(約
1500円)と安いのですが外国人向けの利用施設ではないので、かなり酷いです!
匂いやトイレ、シャワーなど、日本の一般客では絶えられないかもしれません(笑)!
30年前に泊まったインドの国際ホテルの方が数段上でした!
荷物を片付け、まずは中医師
王中融先生の
方盛中医鍼灸推拿診療所へ足を運びました!
王中融先生の
方盛中医診療所は写真のような下町にあります。
診察料も
方剤料(漢方薬)も安いのでいつも患者さんでいっぱいですが、腕は抜群です!
中医師の
王中融先生です!
日本では学べない現場での
中医診断法を色々と教えてもらいました!
診療所内の壁には、漢方薬(生薬)の棚がぎっしり並んでいます!
日本では手に入らない生薬もたくさんあり、目移りします!
喉から手が出るほど欲しい生薬ばかりで、これだけ揃っていれば色んな方剤が組めるのに・・・
日本では珍しい
穿山甲の鱗や有毒の
全蝎(サソリ)、
蜈蚣(ムカデ)なども揃っています!
穿山甲(センザンコウ)は希少種で、鱗を持つ唯一の哺乳類です!
穿山甲は
李時珍の
『本草綱目』にも記載があり、鱗は漢方薬、媚薬として珍重されています!
穿山甲の鱗は中国でも手に入りにくく、大変珍しい漢方です!
穿山甲は蟻を捕食しているので蟻に噛まれた傷に効き、その他
オデキにも使用します!
ここでは、日本ではもう見られなくなった
天秤で量を計ります!
これは
王中融先生の書いた方剤の
処方箋です、大変勉強になります!
この日は、中医の
四診の中でも重要で大変難しい
「脈診」の手ほどきを受けました!
今は、中国でもこの
「脈診」をきっちりできる医師が少なくなってきているそうです!
中医には、豊富な臨床経験と患者の
「気」を感ずる感覚がとても重要だと話されていました!
中医師から見た
「郭林気功」について意見を伺ったところ、
「郭林気功」は
抗癌に対する素晴らしい
「新気功」だが、これだけに頼ってはならない!漢方や薬膳による
内治法と鍼灸や推拿、
気功などの
外治法をバランスよく組み合わせて
陰陽のバランスを取ることが重要なのだ!
との意見と忠告を頂きました!
王中融先生、長い時間ありがとうございました!
夜は
趙継鋒老師のお宅で、奥さんの手料理をごちそうになるこにとなりました!
写真は、
趙継鋒老師と私と
趙継鋒老師の奥さんです!
趙継鋒老師の奥さんの手料理です!
このあと、
趙継鋒老師のご兄弟が青島港で捕れたばかりの
ワタリガニを持ってきてくれました!
趙継鋒老師が路地で
青島ビールを買ってきてくれました!
地元では新鮮な
青島ビールを路地で、サーバーからビニール袋に入れて売ってくれます!
普段はお酒を飲まない
趙継鋒老師ですが
「青島ビールは大変おいしいので是非飲んでみてください!」
と食事ができ上がっているのに、わざわざ買ってきてくれて、みんなで飲むことになりました!
新鮮な
青島ビールで乾杯です!
趙継鋒老師とヒザをつき合わせてじっくりと意見交換をしました!
北京や
上海といった大都市の
「〜気功協会」のお偉い方々との会談では得られない、
本音での貴重な意見や、現場での実際の問題点などを聞くことができました!
その中で、最も印象的で何度も口にされていたのが
「調神(心)」についてでした!
これができなければ患者さんの期待通りの成果は得られないとのことでした!
「郭林気功」においても、気功の原則である
「調形(調身)、調息、調神(調心)」が重要ですが、
その中でも最も重要とされる
「調神(心)」を上手く行い
入静を成功させるコツも伺ってきました!
趙継鋒老師、夜遅くまでありがとうございました!
そして奥様、おいしい手料理、ごちそうさまでした!
早朝
6時、公園から
「八十八式太極拳」の音楽が流れてきます・・・
朝食は宿泊施設の隣にあるレストランで
バイキングをいただきました!
値段は
10元(約
150円)で、お味の方はご想像通りです(笑)!
宿泊施設に戻り、昨日、街の路地で買った
ナツメをリンゴ代わりに食べて出発です!
ゴルフボールほどの大きさの
ナツメを初めて見ました!
ナツメは干すと
大棗という生薬になり、薬膳料理にも使われる薬効の高い生薬です。
そんな
ナツメも、ここではタダのような値段で買うことができます!
宿泊施設から徒歩で約
10分、
「練功」場所の
青島中山公園に到着です!
青島中山公園は海沿いのとても広い公園で、観光客も多いです!
「練功」場所で
趙継鋒老師と合流です!
こちらは今回の
学習班で私のお世話をしてくださった
劉杏茶教授です!
劉杏茶教授は北京大学の心理学の教授です!
劉杏茶教授は30年程前に研修で日本の長野病院のICUに2ヶ月程滞在したご経験があります!
劉杏茶教授は今年3月に
結腸癌の手術を受け、その後は
郭林気功を毎日
練功しているそうで、
今は、とても体調が良いそうです!
さあ〜今朝の
練功開始です!
まずは今までのおさらいからです!
写真は
松静站立、中丹田三個気呼吸を終え、
中丹田三開合をやっているところです!
学習班の初日から1週間の
練功の成果でしょうか、皆さんしっかりと
入静ができています!
さすが
趙継鋒老師、教えるのが上手い!
次は
趙継鋒老師の動きに合わせて
「中度風呼吸法自然行功」の復習です!
皆さん身体の力が抜けていて呼吸も軽く、
気が上手く流れているようです!
次は
趙継鋒老師の奥さんを先頭に
「中度風呼吸法点歩功」の復習です!
趙継鋒老師の奥さんの動きもとても柔らかく雲の中を歩いているようで、大変参考になります!
「中度風呼吸法点三歩功」では、私も皆に混じって復習しました!
休憩時間には
病友や、既に癌を克服されたに
先輩方のお話を聞きます!
この方は12年前に
大腸癌を
郭林気功で克服された
「さんです!
みんな食い入るように
「さんの闘病話を聞いています!
この方は2年間で3回の
肝臓癌手術を受け、
郭林気功で
肝臓癌を克服されました!
最初に見つかった
肝臓癌の大きさ
は9×12cmで、2回目は
10×12cmでした!
最後の手術の時には、
余命6ヶ月と宣告されました!
でも、今では
郭林気功のお陰で健康な時と変わらぬ毎日を過ごしているとのことです!
先輩方の貴重な
体験談は、私達に勇気を与えてくれます!
次に私もみんなの前で
腎臓癌で亡くした妻のことを話しました!
日本の
最先端の医療、そして何百万円もする
免疫療法によっても妻の命を救えなかったこと!
そして、西洋医学と
郭林気功を併せて行うことの重要性を中国の皆さんに伝えました!
休憩の後は
「昇降開合松静功」の復習です!
私もみんなに混じって
練功しましたが
「横山先生は動きが硬い、それでは気が流れない!」
と
趙継鋒老師から何度も怒られてしまいました(^_^;)
生徒さんにはやさしく、私には厳しい
趙継鋒老師でした!
「上丹田開合」、皆さんとても柔らかくて雲の中に居るようです!
どうやら、みんなの中で私が一番ヘタクソのようです(-_-;)
これは文化の違いでしょうか?、私達
日本人は人目を気にして恥ずかしがりますが、
中国の人達は、人目を気にせずに
役者のようになりきることができるようです・・・
後で、
趙継鋒老師にみっちりしごかれました(^-^;
次は場所を移動して
腎臓強化に役立つ
「湧泉按摩功」で、今日のメイン講習です!
みなさん聞き漏らさないよう、しっかりと聞いています!
次も
腎臓強化に役立つ
「脚棍功」の講習です!
腹水の溜まっている患者さんも多いので、みなさんしっかり聞いています!
次は元の場所に戻って
「吐音功」の講習です!
中国では、この
「吐音功」が非常に効果があると重要視されています。
ところが
日本では、この
「吐音功」をやる人はとても少ないです!
これは、前述したように文化の違いでしょうか?
私達
日本人は人目を気にして恥ずかしがるのが原因で、この
「吐音功」を避けているようです!
この後は休憩ですが、休憩の間も
趙継鋒老師は質問や相談の対応で大忙しです!
親身になり情熱的に患者さんへ力説する
趙継鋒老師、この姿がみんなの信頼を得ています!
趙継鋒老師への信頼は厚く、みなさん経験豊かな
趙継鋒老師に頼っているようです!
趙継鋒老師との相談を希望される患者さんの列はなかなか途切れません!
趙継鋒老師の自宅を訪れた時も、このような患者さんが次々と訪問されていました・・・
この方は、
カルテと治療計画書を持参で
趙継鋒老師にご相談に来られました!
漢方医でもある
趙継鋒老師、自らの経験と知識が役立ちます!
気功による治療も理論的には
中医学の臓腑経絡弁証と同じだと
趙継鋒老師は話していました!
中医学弁証論治の習得なくしては
郭林気功の指導はできないとも話していました!
また、
趙継鋒老師は
「日本の癌患者さんのためにできるだけの協力をしたい」と話してくれました!
私も
中医学の勉学を更に深めなければと肝に銘じました・・・
休憩の後は、今日最後の功法
「手棍功」の講習です!
みなさん、とても柔らかく
「棍木」を揉まれていました!
この
手棍功も中国では大変重要視されている功法で、皆さん
棍木持参で参加されています!
最後は、私もみんなに混じって記念撮影です!
みなさん、
お疲れ様でした!
もうすぐお昼です、お腹が空きました!
公園の中には、屋台もちらほら見られます・・・
この日は日本へ帰国する日でした。
趙継鋒老師ご夫妻と
劉杏茶教授がタクシーの待つ公園の入り口まで見送ってくれました!
青島中山公園の前で記念撮影をしてお別れです!
趙継鋒老師ご夫妻と
劉杏茶教授、大変お世話になりました!
市内では時間が足りず、お土産を何も買えなかったので
青島空港で、漢方入りの
雲南省産プーアル茶を買うことにしました!
写真はズラリと並んだ、
雲南省産プーアル茶の餅茶です!
中国茶器も欲しかったのですが、高かったので我慢しました(-_-)
帰りの飛行機の中から
イムジン河が見えます!
朝鮮半島を北と南を隔てる
イムジン河、この両岸で数々の切ないドラマがあったのですね!
フォーク・クルセダーズの
イムジン河の歌を思い出しながら、とても複雑な心境で眺めました!
あと1時間足らずで
関西空港に到着です!
〜 青島中山公園夏季学習班の様子は動画でもご覧いただけます 〜
青島中山公園夏季学習班の動画(ビデオ)